2009年5月24日

記号 -その1-

最近、森博嗣のミステリィをまた読んでます。
S&M、V、四季とシリーズを読み進めてたけど、
ついに、Gシリーズに突入。
Gシリーズはギリシャ文字がキーワードになっていて、
今、φ→Θ→τ まで読みました。

記号は、ある情報を簡便に記述できる点で有用です。
一方で、記号が意味するところを知らない者には、
その記号は単なる図形としてしか認識されません。

犯行現場に残された、ギリシャ文字。
本シリーズのテーマは「記号」とその「意味」だと思う。

推理は、客観的事実の積み重ねによる、
"最も確からしい"事実の認識(=真実)の
方法に過ぎないということ。

犯行という事実から生まれた「証拠」=「記号」によって
導かれるものは、真実ならしめたとしても
決して事実たり得ないのである。

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