2009年5月28日

記号 -その3-

前回のブログで少し紹介しましたが、
構造力学には様々な力が関わっていて、
したがって様々な記号が登場します。

代表的なものに、物体内部の力、応力があります。
応力を図示したものを応力図といい、

モーメント図(M図)
せん断力図(Q図)
軸力図(N図)

の3つがあります。
MはMomentのMですが、
QとNはよくわかりませんでした。

で、調べてみたら、構造力学で使われる記号の
意味を調べたおもしろいページがありました。

http://www.structure.jp/column6/column6.html
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2211490.html

これによると、
Qは、ドイツ語の Querkraft(クヴェールクラフト = せん断力・横力)
Nは、ドイツ語の Normalkraft(ノルマルクラフト = 軸力:直力)

文明開化のときに、体制の近いドイツを
参考にしたため、だそうです。

すっきり。

2009年5月25日

記号 -その2-

最近、2級建築士の勉強をしてるんですが、
構造の科目で、物理の公式を覚える場面があります。

例えば、l=vt とかは、
l=length v=velocity t=time
で、距離=速さ×時間 という風に、
頭文字が記号になってるケースってよくあるよね。

英語だと直感的に覚えられるけど、
日本語だと一度英語に変換するか、
記号を無理やり意味と結びつけるしかない。
特に習いたてのころはたぶん後者が多いよね。
英語すらそんなにできないわけだし。
どっちにしても多少のハンデな気がします。

で、こんなのもあるんだけど、どうやって覚えれば・・・

i階部分に作用する地震力
=WixCi
=WixZxRtxAixCo
=i階以上の総重量 x i階における地震層せん断力係数
=i階以上の総重量 x 地震地域係数 x 震動特性係数 x 高さ方向の層せん断力分布係数 x 標準せん断力係数

どうしろと(笑)

2009年5月24日

記号 -その1-

最近、森博嗣のミステリィをまた読んでます。
S&M、V、四季とシリーズを読み進めてたけど、
ついに、Gシリーズに突入。
Gシリーズはギリシャ文字がキーワードになっていて、
今、φ→Θ→τ まで読みました。

記号は、ある情報を簡便に記述できる点で有用です。
一方で、記号が意味するところを知らない者には、
その記号は単なる図形としてしか認識されません。

犯行現場に残された、ギリシャ文字。
本シリーズのテーマは「記号」とその「意味」だと思う。

推理は、客観的事実の積み重ねによる、
"最も確からしい"事実の認識(=真実)の
方法に過ぎないということ。

犯行という事実から生まれた「証拠」=「記号」によって
導かれるものは、真実ならしめたとしても
決して事実たり得ないのである。